目ざめたら、
カエルや昆虫のグロテスクさがセクシー。
もちろん、人間もグロテスクでセクシー。
部屋の窓際に置いてあるレコードのB面に
何かの はらわたが張り付いていて、
それを指で押してみたら木琴の音がした。
砂漠みたいなシャンソン聴いて、
高速道路みたいな下着を着けて、
この瞬間、君の開いた口が、僕の開拓地。
もし青空に穴が開くなら、
つじつまあわせの命を終わりにして、
世界に耳を傾けること、
コトコトコトと、
「命は虚勢を張るってジャンルだよ」っていう
光と影の声が聴こえた。
「その虚勢がキュートかどうかが勝負」っていう
君の背骨の声が聴こえた。
僕の足の裏は笑った。
コトコトコトと、トコトコトコと。