無防備な けだものの匂い。
僕たちは、音楽にもなれる。
僕たちは、不機嫌な子ども。
僕たちは、
僕たちの あやまちを
肉や野菜と一緒に焼いて食べる。
僕たちは、
僕たちの憎悪を優雅だと思う。
豊かで、打ちのめされて、
かじかんで、爆笑して、気軽に、
僕たちの命が勝手に燃えている。
無防備な あったかさがやってくる。
僕たちは、惜しみなく汗ばんだ。
みずみずしさと
ぬくもりと
あなたに宿っていて、
わたしは泳ぐように笑った。
ただ、生きのびるために
生きている。
そして、必ず生きのびるから、
わたしは ここにいて、
あなたは そこにいる。
あなたは人間を味わった。
わたしは人間を味わった。
不気味なくらいステップアップして、
あなたの人間は ふくよかな歌声で歌い、
わたしの人間は
色鉛筆で あったかい太陽を描いた。