辺口芳典 Yoshinori Henguchi

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温もりとして木陰がある

あいまいさと じゃれあうこと。
体力の無駄づかい。
見境なく練り歩いていたら、林や畑が見えた。
林や畑は離陸を始める。私は離陸する林に欲情する。
離陸する畑にも欲情する。欲情は私をあきらめなかった。
結局は欲情の望みどおり、私は唾を吐いた。
吐き出された唾は ゆっくりと地球の裏側まで滴り落ちて、発火。
心ゆくまで ふしだらな、日だまりにも似た、発火。

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