ゆっくり暮らしています。 それは私そのものだ。
私は服を脱いで泳ぎに出かけ、 水中の魚に追いついてみようと 懸命になっている。
魚の跳躍に突き動かされて、私も跳躍する。
意味を持たない水の音を聴いた。
「ぽかぽかだね」と魚は言った。 魚の声は暖かかった。
魚の声は私の体のどこかで、体温に変わった。