おとぎ話では足りない
ぜいたくは
ねたまれないといけなくて、
貧しさも夜も愛も人間で、
今日は一度きり、ここで会えた。
ゆきずりのただの温もりは
あらかじめ決定されていた約束で、
“優しさが人間をめちゃくちゃにするんじゃないよ、
人間はめちゃくちゃなものだと確認するために
優しさがあるんだ”
本望が冬眠から目を覚まして、空虚があふれ出した。
人間の中心に空虚が住み着いているなら、
自分以外のものに
自分の空虚を回収されることを拒否します。
空虚は人間を可能にする。
どれほど頼りなく思えても、私は人間をさらけ出してやろう。