素敵な雰囲気です
朝となく夜となく、
くちはてた家々は
わたしの夢の中から抜け出したものにすぎない。
よくもわるくも今日は愛想笑いができなかった。
よくもわるくも今日は人前で歌がうまく歌えた。
大きな夜を包み込むように
わたしたちの歌が始まった。
大きな朝を包み込むように
わたしたちの夢が始まった。
わたしは、わたしたちの夢に小さな鈴を二つ吊るした。
一つの鈴は、息を吸い込む音がした。
もう一つの鈴は、息を吐き出す音がした。
わたしたちは生まれたときから ずっとこの音を聞いてきました。
いつもどおり わたしは、この音を大切に思う。
所蔵:
鈴木篤