辺口芳典 Yoshinori Henguchi

  • Home
  • Statement
  • Bio
  • Product
  • Poetry
  • Photo
  • Contact

素敵な雰囲気です

朝となく夜となく、
くちはてた家々は
わたしの夢の中から抜け出したものにすぎない。

よくもわるくも今日は愛想笑いができなかった。
よくもわるくも今日は人前で歌がうまく歌えた。
 
大きな夜を包み込むように
わたしたちの歌が始まった。

大きな朝を包み込むように
わたしたちの夢が始まった。

わたしは、わたしたちの夢に小さな鈴を二つ吊るした。
 
一つの鈴は、息を吸い込む音がした。
もう一つの鈴は、息を吐き出す音がした。

わたしたちは生まれたときから ずっとこの音を聞いてきました。

いつもどおり わたしは、この音を大切に思う。

所蔵:

鈴木篤

← →
copyright © 2014 Yoshinori Henguchi All rights reserved