あたたかい砂の上、 はだしだった、 手も足も踊っている。 手と足は、 ひかれあって、ひざまずいて、 まざりあって、はいずり回ったり、 食べた物をすぐに吐き出したり、 鼻水をたらしたり、 ひたすら泣きわめいたり、はっとしたり、 やりたいことがたくさんある。 そのうち、ぜんぶ忘れてよく眠った。 夢の途中で、 太陽の熱をもった果物と抱きあって、 誠実さは、涙になる。 すごく楽観的で、はずむような、涙だった。