My Way
「川の流れのように
ロールパンは浅黒い肌の女ですか?」
わたしの父親は、わたしにそう言って、
サンドイッチを指さし、中庭ではしゃぎ回る。
自動車にはねられる演技をしたり、
竹の子になりきって、
上へ上へとのびていく演技をしたり、
わたしの父親は、中庭ではしゃぎ回る。
「親であること。親になること。
言っておきたいことがあった。
あなたはすばらしい人だ。で、あなたって誰ですか?
そしておれは親をつづけたいと思っている。
親には父親と母親があって、そしてそれはとてもすてきだった」
わたしの父親は、わたしにそう言って、
「君につげよう、まよわずに行くことを」と
中庭にある大型犬の置き物にそう言った。