Perfect Day #9
ごまかして 何か わからないまま笑ったり、
もういいよね そういうの。
はるか彼方まで とどく君の声が 僕の生活。
少しの時間だけど 僕は めちゃくちゃになれる。
君は 君の最後の ため息を
ロールスロイスみたいな 一匹のハエに聴かせたんだ。
バッハって なんのことだったっけ?
アンセムって どんな味がしたっけ?
僕の胃のなかで 夏が踊ってる。
たくさんのリズムやメロディーに揺れながら、
生きてることだけじゃ足りないっすよって 夏が歌う。
僕の体のなかから、夏は僕を ずたずたにする。
夏は 元気よく もがいている。
夏は 僕の体のなかから はみ出していく。
ベイビー、君は 青い海の はるか彼方で泳いでいる。
鳥の さえずりも 草木の ざわめきも連れていく。
ベイビー、夏が 刑務所の壁をサーフボードみたいにして
サーフィンしてる。夏が 元気よく ふざけている。
ベイビー、
僕を ずたずたにしてくれて ありがとう。
僕は 行き場のない浮浪者みたいに すがすがしい気持ち。
ベイビー、僕たちは ほとんど まがまがしい笑顔で、
自分たちが呼吸していることさえも それは幼い血しぶきだった。
ベイビー、正真正銘、何もないところから 遊び心が生まれた。