とてもたのしい素足になる
いつもなにか、
たいへんよくできていました。
思いつくままに肉感的な新聞紙を読み終えたら、
いちいち冷静なカラスの目玉が、目玉の表面が青空だった。
カラスの目玉は、青空の青色を深めていった。
青色を深めた青空は、ダークブルーのよだれをたらしました。
コメディみたいな、ウィットに富んだダークブルーのよだれ。
外国人から見たら、あなたも外国人だというのと同じで、
ダークブルーのよだれから見たら、あなたもダークブルーのよだれだった。
ダークブルーのよだれを銀紙で包んだら曇り空になった。
青空は青空をやめないでほしかった。
ダークブルーのよだれはダークブルーのよだれをやめないでほしかったし、
曇り空は曇り空をやめないでほしかった。
わたしは青空の記憶を鼻の穴から吸い込んだ。
ダークブルーのよだれの記憶を、曇り空の記憶を鼻の穴から吸い込んだ。
みっともない、じっさい、待ち構えていたかのように、むかつきすぎて、
わたしは卑怯者で、青空のほうがわたしの欲求を引きずり出す感じで、
だんだんわたしは、青空の姿を身につける。
だんだんわたしは、ダークブルーのよだれや曇り空の姿を身につける。
ほとんどでたらめに、肺の奥に安心感を感じて、
わたしは働きアリの姿を身につけたりして、一日のほとんどを散歩についやしたり、
女王アリのひげなんかを撫でて暮らしたりしていた。