SEXS
はっきり言おう。
笑顔が足りないことを。
はじめまして。 俺はお前のすぐ隣にいる。
俺はお前の涙の粒が気持ちいい。
お前の涙の粒がゆるやかな傾斜を転がり落ちていく。
お前の心臓は相変わらず黒い果物で、
次の瞬間には黒い廃棄物になった。
黒い廃棄物は臭いよ。 ちくちくと肌に刺さるような匂いだ。
よそ見をしないでくれ。 俺はお前の両手です。
俺の半分は怒りの塊です。
俺はお前に魔法をかけたかった。 お前の心臓を土の香りにしたかったんだ。
俺はお前に叩きのめされて、骨まで疲れていた。
せめてお前は、お前の両親にはお前の花束を送ってやれよ。
どのくらいの厚みの花びらが望みなのか?
お前のよろこびと悲惨さを込めて、
お前の選んだ花束が、凄まじい荒野みたいだった。
お前の花束と、俺は夜を明かした。
お前の選んだ花束は、お前の失敗を物語っている。
この世の何よりも失敗だった。
お前の失敗はどこまで行けると思う? 俺の失敗はどこまでも行ける。