家庭を知ってる
たんねんにつくられた
完ぺきな黒色に目がくらんで、
すごく親しい笑顔は やがて死ぬだろう。
死んだら、やがて生まれるだろう。
夜のタクシーは淡々と風みたいに移動して、
大した意味はない。
わたしの、のろまな快楽は本当にのろまです。
時々は完ぺきな黒色に飽きてしまって、
広くゆっくりとよどみ、浴びるようにゴミを歌う。
それはそれで勇気づけられたり、
なにの変哲もない笑顔が脈打った。
なにもない、ただただ笑顔が素敵だなあ。
なにもない、ただただ笑顔も やがて失うだろうけど、
ごく身近なものとして、やがて見つけるだろう。
断念をする必要はなかった。
あえて生きているくらいが命だった。