じっくり見ることを相続する
じわじわと平和に
クラクションを鳴らして、待つしかない。
でたらめなフォームでも泳げるということを。
失われてしまった環境においても、
新しい苛酷さを、新しい感謝の意を、
生み出したいのです。
きちんと他人を愛することの難しさを分け合いたい。
ためらうこともふくめて、
むしろ、チューリップの花びらが ぽたりと落ちるように、
まったりと激しい平和に向けて、
忍耐と厳密さと狂おしい運動を接近させて、
無い物ねだりばかりがカサブタになる。
何ごとも驚異に満ちて、
ありとあらゆる営みは刻一刻 変わっていくということ。
実際の動物の声が凄まじい振動だった。
自分のつたなさと無能ぶりに がっかりしても、
そこから逃亡できるとは思えない。
今日も、風が肌に当たるのを、初めて世界を発見しているように思った。