作り笑いにはだまされない
時が止まったかと思えるほどの熱狂的な輝きを発して、
新しい名前がぽっかり口を開けていた。
その光景の圧倒的なマヌケさは、道ばたで少し湿っていた。
新しい名前がぽっかり口を開けていた。
その光景の圧倒的なマヌケさは、誰かの部屋で少し湿っていた。
あなたの頭の中で、海底や 地球外の惑星で少し湿っていた。
新しい名前は砕け散った。 新しい名前は、生まれた。
新しい名前はお金で買われたり、花嫁になったりした。
新しい名前は、
ピストルだか、ナイフだか、重たい灰皿だかで殺されたりした。
新しい名前は、近所のスーパーへ魚を買いに出かけた。
新しい名前は、目まぐるしい悲惨さや、欠落や 晴れ晴れしさだった。
新しい名前が現実だった。 新しい名前が現実を可能にする。
来る日も来る日も独りぼっちで生きていくことを可能にする。
来る日も来る日も独りぼっちで生きていくことを可能にするものが、
来る日も来る日も独りぼっちで生きていくことを可能にするものと、
関係している。
何回でも関係している。
何回でも限界はない。 何回でも、もっと大きく、現実を達成するだけ。