道ばたに放り出された体
びくびくしていた。
もっとポップに。
たっぷりと びくびくしてた。
打つ手はないほど
じつのところ、毎日がハッピーエンド。
僕たちは歩いていた。
もっともっと びくびくしていた。
心臓が汚くなった。
心と夢と夜と嘘を知った。
友人が路上でハサミを売っていた。
カラフルなハサミだった。
見たこともない形の風船が飛んでいた。
無力感と認識と胸騒ぎを知った。
まあ、ふざけていた。僕たちは一緒にいた。
雨の音に混じり合って。今日一日、汗をかく。
「引き離さないで」と祈るだけ。
漂流しているときの気持ち。
僕たちは どこにでもいる厚かましい人間。
いつか歩くことができなくなる その日まで、
あなたと歩いていたい。
もっとポップに。もっとたっぷりと びくびくして。