わたしの欲望
手のひらに鳥の絵を描いた。
手のひらは女のものだ。
女は意識を失ったまま
何ヶ月もベッドの上で横たわってる。
手短に胸を痛めて、睡眠は大切だと思う。
わたしは進んで眠ります。
ガレキは、
はじめからゴミだったんじゃないか。という声が聞こえた。
ガレキは、元々が、全部ガレキなんだよ。
ガレキは。
元々が、全部ガレキなんだよ。というこの声もガレキなんだよ。
ガレキは。 ガレキはガレキ。
執念っていう名前の生き物だけが、
ガレキをガレキで積み重ねて、
このガレキはガレキじゃないんだよ。と告白したんだ。
親密になったり、けいべつしたり、
ざわめきと体温が入れ替わる。
体温と体温を積み重ねて、
この体温はガレキじゃないんだ。と わたしは告白したんだ。