手を尽くして、たわごとです
彼女の喜劇から、悲劇が追放されたとき、
寝室の息のにおいには、えさを与えないでください。
彼女は、傘立ての中で、
うつらうつらしながら、恐竜の足音が遠ざかっていくのを聞いた。
計り知れない眠気は消えて、靴ひもを結ぶように、つじつまが合った。
へんな気持ち。
傘立ての中の、日傘と、分かち合うように、
たかまってから、少しずつ、傘立ての中から抜け出して、
ときどき口笛を吹いて、彼女は、植物園の生命を見に行った。
そして、鉄工所でも生命は働いていた。
感動的な生命を、奪い返した彼女は、そのほかの、何もかもを失った。
失うことは最悪ってわけではない。 ただ感動的だっていうだけ。
彼女は、笑わなくてはならないものを笑うと、
彼女の、思いやりが、何も着ないで走り回る。